「五嶋紐」と書いて「ごとうひも」と読みます。
これは「帯締め」です。「帯〆」とも書く、着物の〆の一本です。
長襦袢着て、着物着て、帯を結い上げて最後ビシッと決めるための紐。
紐ならどれも一緒…と思っていたのね。最初は。でも着物の一番最初にY枝ちゃんから銀座の老舗呉服店の紐をいただいて。これが明らかに浅草のワゴンで1000円で買ったのと違うわけ。〆心地も、〆あがった時の様子も。ビシッと決まる。決まり具合が全然違うの。だからといってそんな高級品は買えないし。と私の課題は、半端そろいの帯〆からの脱却でありました。
そんな中でこないだ「五嶋紐」の可愛い縞のモノがヤフオクで出ていて買ってみました。ヤフオクではそこそこの値段ながら、私の着物の先生キミコさんに言わすと、「五嶋でその値段なんて信じらんない!!」という程のお買い得価格らしい…。キミコさんは着物のコーディネーターもしているから、今の着物の流行やら、世間相場やらにとっても明るい。その彼女が「五嶋の紐は打ち込みが違う」と、紐を重ねてたわめ、パンと両手で引っ張ると「パチッ」と良い音が。
柔らかいけれど、打ち込みがいい=密度が高いから、それでとっても〆やすくて人気があることを実感。技術も凄いらしくて五嶋紐を買うとそれはそれはいろいろと書いてあるリーフレットが着いてくるの。職人芸ってやつですね。
出物があったので2本。追加で買いました。一生モンの帯〆であります。
なんてことをちまちま打ってる=家から一歩も出ていないってことです。
だってこの時期いきなりの台風だもん。信じらんない!!!