ef07a6cd.jpg2月で閉めるお店の裏の整理をしなきゃいけないので、いそいそと歩いて店へ、途中、井草八幡の防火訓練が終ったところに遭遇。去年コハクチョウが善福寺池に来たときに最終的に飛んで帰ってこなかったきっかけは、この防火訓練のためのホースの穴あきチェックを、地元の方々が「例年通り」池でやったからだと言われているの。それまでの2回逃げて戻ってんの原因はテレビ朝日が超馬鹿だからだったけど。それで落ち着かなかったコハクチョウ一家さん、思いっきりのホースで散水なんかされたら、飛ぶわねぇ〜、と一年前に思いを馳せるわたし。ちょうどYちゃんがいたのでお話。

店について、さ、そろそろ…と思っていたら、店の外に人影。セールスマンとも宗教関係とも違う素敵なオーラを漂わせた方。
「お店の写真を撮らせていただいてもいいですか?」と入ってこられました。「ゥおっ!アポ無し!?」と内心ちょっとびっくり。でも高司が即答で「どうぞ!」と言ってお迎えしました。
お話してみるとその方は人物をメインに撮っておられる野口さんというプロのカメラマンさんで、スティービー・ワンダー、大滝蓮、中村獅童、長谷川京子、イチロー、カズ、からワイルドワンズまで、びっしり入っているアルバムを見せてくださいました。劇団ひとりの「陰日向に咲く」の表紙の写真も彼の作品だそうです。
被写体のドラマまで映し込むような写真を撮りたいのだけれど、いまはそれも難しくなってきていて、自分のカメラで何が残せるか?と考え「昭和の匂いを残したい」と
古い理髪店めぐりをされているそうです。床屋さんの組合のHPで作品を発表しているそう…アポ無しなのは、実際会ってお話しするほうが気持ちが通じるからとのこと。行ったお店でお客さまが居る場合は外で待っておられるんですって。

すっかり野口さんのお人柄に惹かれた私たち。嬉しく、楽しく、撮影に協力させて頂きました。昭和16年から続いている店を「閉めます」宣言をしてから、初めての取材です。彼のカメラに店はどんな感じで収まったのでしょうか?思いがけない出会いにわくわくしています。