35949b0b.jpg


今年も、大阪よみうり文化センターの10月開講講座案内号の表紙を、高司が描かせていただきました。
会社からの指示は「実りの秋」をイメージしてということで、本来なら稲穂にスズメ、あたりが良いのでしょうが、ちょっと派手な鳥に登場してもらいました。この冊子の特徴は、「ぬりえ」つき、なので、スズメばかりもどうかな、という思いもあって、「呼んでる口笛」も名歌「小さい秋」でも歌われているモズ、と、国鳥のキジのコラボとなったのです。

国鳥は国のシンボルの鳥です。米国ならハクトウワシ、英国ならロビン、仏国なら雄鶏、独逸ならシュバシコウと、新西蘭ならキューイと、それぞれの国に所縁のある鳥が選定されています。

日本の国鳥がキジと定められたのは1947年とのこと、ちょうど高司が生まれた年ですね。タンチョウとか、トキとかもいるのに、何故キジだったのかといえば日本の固有種で、美しく、なじみがある、という事だったようです。

確かに桃太郎のお供にも、サルとイヌに続いてキジがエントリーされていますものね。でも、はじめて桃太郎のお話を聞いた時に、サルやイヌは想像できても、キジは見たこともなくて、頭の中は「?」がいっぱい、さらにオニまでお出ましとあって、小さかった私はとても混乱したものでした。

私が生まれてはじめて天然もののキジを見たのは30年ほど前、多摩川の河原でした。
当時一人暮らしをしていた、是政のいまはなき禰宜村荘からチャリで10分の冬の河原で、のんびりとお散歩をしている姿に遭遇。
なんていうか、威厳、とか感じなくて正直ガッカリでした。

キジは国鳥でもあるけれど、狩猟鳥でもあります。
国鳥が狩猟鳥なのは日本だけ、と以前どこかで聞いたのですが、ホントかな?

こないだ某党が日の丸を切り刻んで急場しのぎの党旗にして、大騒ぎになって、そこの党首がわれわれの神聖な党旗を…というわけの分からない謝罪をしてさらに大騒ぎになって、おなか痛で辞任した元総理が「神聖なのは党旗ではなく国旗だ!」とぶちあげて思わず「よく言ったっ!」とガッツポーズをとっちゃった、あの感覚で行けば。

国鳥を鉄砲でドスン、というのもいかがなものかって、何か物申す政界人っていうのはいないのかしらん。