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アマリリスの花言葉は、「誇り」「内気の美」「おしゃべり」とからしい。
花言葉まで考えて母の誕生日プレゼントを選ぶ余裕はなかったけれど、ま、セーフですね。

母はホントに内気な人で、人前で何かをするのが大嫌い。
今の私の年代で習っていた自彊術の講座を、みんなの前でやらなきゃいけない当番の時に、やめて帰ってきたくらい。PTAも人前でしゃべるのがいやといって、ノータッチだったし。父がワンマンで「お前はだめだ!」みたいなこと言われて萎縮しっぱなしだったのかなぁ。何も悪いことしていないのに。

そんな母の姿がいやで、私は、堂々と人前で話せるようになろう!と小さな頃、ずっと思っていました。
授業参観の時も、母への当てつけのように一番で手をあげていたくらいだし。
病気がちでも、声のでかい、という、はてなな子でした。

日本中央競馬会に就職して、競馬開催時に場内放送をすることになったときも、だから、ちっともドキドキしなくて、マイクの向こうに100万人以上の人がいるという実感のないまま過ごしていました。
実況放送もしていたことのある上司に「自分の発する一言の正確さの重要性」を諭されて、うむなるほど、と思ったけれど。だからといってマイクの前に座るのが恐いことはありませんでした。

そのあともPTA関係で杉並公会堂でお話ししたり、東京医科歯科の看護婦さんへの講演会をさせていただいたりと、人前で話すことはとても多くありました。
持って生まれた性格なのか…母が反面教師となったせいなのか…鍛えちゃったせいなのか…良くわかりませんが私はいまでも、人前で話すことが怖くはありません。

でも、母はいまだに怖い。
先日のデイサービスのお誕生日会のご挨拶も5日間家で一生懸命練習してから出かけた程。
親子って不思議だなぁって思います。

息子たちはどうかといえば…長男も次男も人前でお話しするのは平気。長男はこないだ学校の先生相手に講演してきたと言ってたくらいだし。次男もいろいろと参拝にこられた方にお話ししているみたいだし。
っていうことは、「話すこと」に関しては、私は彼らの反面教師にはなってはいないのですね。ふむ。

そんなことを考えさせてくれたアマリリス、を花佳さんに届けて頂いて、ご満悦な母。
83歳と1日目の姿を、慰問に行った長男が映して送ってくれました。

熱は落ち着いたものの。ダメージは残ってるインフル患者。
もう発病して1週間だから、そろそろ稼働してもいいのだろうけれそ。
明日くらいは買い出し、行かれるかなぁ?