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本日の楽しむ会は「タゲリのいる景色を描こう」でした。
今週と来週に二回に分けて、一枚の絵にタゲリを色々描いてみようという企画です。

タゲリの正面顔というのは、なかなかチャーミングで、冠羽も魅力的。
ふわふわ飛ぶところも可愛いですね。
タゲリファンの会員の方も多くいらして、力作タゲリがいっぱい生まれました。

大雨の中、ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。


楽しむ会では、昨年の大震災の直前の土曜日に、浦和方面にタゲリをみに出かけていました。
数はそれほど多くは見られませんでしたが、とてものどかな、ゆったりと豊かな時間を過ごすことができました。
幸せな気持ちで、鳥をみられる喜びをかみしめたものです。

そのあと、大震災と津波がおき、私にとってあのタゲリのいる光景は、ある意味、人生のアルバムの大事な1ページとなりました。何の心配も不安もなく、鳥を見られた、自分にとっての最後の遠出でした。

あのあと、いろいろなところにお仕事で行かせて頂いていますが、常に、緊張感が伴っています。
出かけるときには「帰って来られますように」と心の中で祈り、10km以上離れたところに行く時には、懐中電灯や電池式携帯充電器、薬、洗面道具、軍手などの非常用品を詰め込んだポーチを持つようになりました。600gほどの重さになりますが、ないと心が落ち着きません。

鳥を描く、鳥を観る、というささやかだけれど実りある時間が、ずっと続くことを祈念せずにはいられません。