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まだ春の色があふれる前の砧公園、バードサンクチュアリに向かう途中で、目の前に菜の花畑が広がって、眩むほどの美しさに、息を飲みました。なんと明るくて力強い色でしょう。
そこへ留守宅の次男が、電話で「大変!」と連絡をくれました。高司も私もお世話になっている、大好きなTGさんの奥さまの訃報でした。

奥さまは私と同年生まれ。
我が家は10歳ですが、もっと年の離れたご夫妻で、TGさんが大人な分、とても仲良しさんでした。
明るくてきっぱりとものをいう気風のいい女性でした。
ここのところあまり調子が良くないようだと聞いてはいたものの、TGさまよりはるかに年若い奥さまが、まさか、先に亡くなるとは思ってももみませんでした。
以前は電話でお話しすることもあったのですが、「息が苦しいから…」と言われることが何回かあって、ここのところずっと遠慮をしていたのが悔やまれます。どんなに無念なことだったでしょう。

そして…昨夜は高司の学生時代からの親友の、長い闘病生活をされていた奥さまのお通夜でした。
上中里の斎場からの帰り道、電話でTG夫人の訃報を知らせた鳥仲間のKくんからは、彼のお母さまの訃報を聞かされました。何回かお会いしたことがあるお母さまは、とても穏やかで優しい方でした。喪服姿でお通夜の帰りに、訃報を知らせた先での訃報を聞くなんて…。
私の親しい人たちが3人も、同じ時期にご家族を亡くされたのかと思うと切ないです。

亡くなられた方々のご冥福を心からお祈りし、元気でいられることのありがたさを、砧公園の菜の花の鮮やかな黄色とともに、心に刻んでいこうと思います。