2750e1ce.jpg年に一度、井草八幡宮に併設されている井草民俗資料館所蔵の古民具をテーマを決めて展示する企画展。
今年は「食に関わる道具展」ということで、大昔の土器や神事に使う器、昭和初期の台所で活躍していた道具などが、拝殿わきに丁寧に展示してありました。

神道からみた食のコメントもあり「いただきます」はものの命を頂くこと、というのを改めて認識しました。

この資料館は井草の地に伝わる農工具や、庶民の生活で使っていたもの、この地ならではの道具を、大切に保管しています。
ただ所蔵している道具の中には、わずか数十年前のものでも、使い方がわからないものが多くあると以前、宮司さんから伺ったことがありました。
書や画だけでなく、人々の暮らしの中にもある文化が、使い手が手を離した瞬間に、その文化の継承が途絶えるのは悲しみを覚えます。
古くからあるお社だからこその、この資料館の意味も大切に考えたいと思いました。