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ほぉ。
君はかなり詩人だね。

とLOHACOから届いたばかりの、プラチナシリコンなるものでできているミトンで、次男の鼻をつまんで遊んでたら、彼の君はそんなことをおっしゃいました。
あら、びっくり。
スペイン製とか一言もいってないし、パッケージもみせてないのにね。

で、くんくんと嗅いでみたら、確かにちょっとフルーツっぽい匂いがする。

彼がまだ小学生のとき、英国や独逸や泰国や…あ新嘉坡も連れてったか。
で観光地だけでなく、必ず、地元のスーパーや、市みたいなところに行って、いろんな熱気や匂いを体感。
家族でワクワクしてたんだけれど。

まさか10年以上経って、こんな発言が出るとは。

すごく感動中。

思い起こせば、床屋のお客さまで、美大の先生をされていた彫刻家の牧野さんという方が
「赤ん坊だと思って、いい加減なものを見せたり触らせたりしてはいけませんよ。」
「できる限り”ホンモノ”を触らせること、食器でも、絵本でも、ちゃんとホンモノを与えなさいね」
と教えてくださった、その言葉が、息子たちへ向き合うときの原点になっているのです。
できる限り良いものを、我が家でできるベストを…が私たちの暮らしの基本でありました。

先生は米国へ移住されたので、私たちの子育てを報告することはできませんが、まさにその答えが今日の次男の発言となって表れた感じ。
かなり嬉しかったです。

そして深夜、今週ずっと、レコーディング中の長男が疲れ切って帰ってきて、お茶飲みながら、熱く音楽への思いを語ってくれました。
本人としてはベストの演奏ができたと。こういう作業を続けていけたらいいな。二十代は頑張るときだね。音楽は答えがないからいいんだね…あたり。50代までのビジョンまで。

小さいときからひたすらクラシックピアノを練習し、ギターもドラムも頑張って、仕事も頑張って。偉いねって思いながら、睡眠時間削ってお付き合い。

息子たちの感性、大事に育ててきてよかったと感じる時間。