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落石ネイチャークルーズに出航する日の午前中は、根室から、落石に向かって野鳥観察のポイントに連れて行っていただきました。
写真は納沙布岬です。
ここは日本の最東端。
目の前の海は、この日はとても穏やかで、ゆったりとした波。
そこここに野鳥が浮かんでいて幸せな気持ちになりました。

ただ、目の前に国後島がみえる、なんとも切ない場所でもあるのです。

納沙布岬にはもう使われていない灯台が立っていて、その先、海側に納沙布岬野鳥観察舎:ハイドが建っていました。
つまり、日本の地に足をつけてみられる、最東端の観察ポイントになります。

私たちは旅人としてこの町にきて、旅人として鳥や美味しいものを楽しみそれぞれの家に帰って行きます。

でも根室の町の目と鼻の先、一番近いところでは1700m+とききましたが、そんなに近くに国後島があって、そこが故郷の方もまだおられます。
故郷だけれど帰れない。
ロシアの人もあの島で生まれた人も居るでしょう。
その方たちの故郷も国後島です。

戦後70年が過ぎてもなお、終わっていない闘いがあることを痛切に感じた旅にもなりました。