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杉並区郷土博物館分館の行きかえり、
ゴネゴネと曲がっている道が多いので、楽しくいろんな道を通ります。

この日は見事なサザンカをみかけました。
濃い色の花はよくみますが、こんなはんなりした美しい色は初めてです。

そういえば、
「さざんか、さざんか、咲いた道…」
の童謡の「さざんか」と
「春に咲く花よりも北風に咲く花が好き」
の森進一さんの「さざんか」が同じものだとは、ずいぶん経つまで気づきませんでした。

童揺の「さざんか」は、焚火も出てくるので、温かいイメージ。
森さんの歌う「さざんか」は、冬の凛としたイメージ。
かなり違いませんか?

森進一さんには名曲がいっぱいあります。
かの川内康範さんは「おふくろさん」「花と蝶」「火の女」「命あたえて」など
初期の頃の名作の歌詞を書かれています。

燃える女の情念を描いたこれらの作品と、「さざんか」とは雰囲気が少し違います。
そして、同じく花を題材にした「ゆうすげの花」も。
「さざんか」「ゆうすげの恋」はどちらも作詞は中山大三郎さん。
心に染みる「ことば」で歌を紡いだ作詞家の先生ですね。

お二人が亡くなった後でも、森さんの歌唱を聴くたびに、心を打たれます。
そして、この曲が流行っていた頃の自分は何をしていただろうか?などと思います。

さりげなく咲いている、さざんかの花をみて、そんなことを感じました。