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『7日間ブックカバーチャレンジ』5日目。

36年来の同志、沖縄アカバナーインの青山みどりさんからバトンが回ってきました。

私の5冊目
村上一昭・村上葉子著 NHK出版刊
「テディベアのドールハウス」

この本への想いは…

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今か四半世紀前、「粘土で小さなパン屋さんを作る」という東急ハンズ本店での森山ユカさんのワークショップに参加してから、10年弱、ドールハウスにドハマリしていた時代がありました。

何方かに教えて頂きたいと思ったのですが、”ドールハウスは高尚な趣味”というスタンスの教室が少しあるだけで、思い描いていたものと違いました。
そんな中、池袋西武にある池袋コミニュティカレッジで、村上一昭先生の講座があると友だちがみつけてきてくれて、通い始めました。

村上先生はもともとデザインを勉強されていた方で、いわゆる高尚系な方からは異端児扱いでした。
でも、その先生の作る小さな世界はANAの機内誌の表紙を飾ったり、いろいろなシーンで拝見することが出来、色合いも、雰囲気もとても心にしっくりくるもので、すっかり夢中になりました。

でなければならぬ、という考えではなく、こういう工夫もで来ますよ、というスタンスで教えてくださるので月2回の講座は楽しみでした。きちんとしたボーンチャイナのお皿ではなくとも、お皿はこうやっても作れます、と語りながら目の前で魔法のようにいろいろ作ってくださる。
その頃は廃材やら容器の蓋やらを利用しての、ドールハウス作りをされる方も多かったのですが、どこか貧乏くさい。
それが、先生の作品にはいっさいありませんでした。

講座もですが、レギュラーメンバーのお仲間と一緒にオフ会も山のようにしたし、先生のツアーでロサンゼルスのドールハウスショーにも行ったりもしました。
イギリスに行きたいと思ったのも、本場のドールハウスが観たい!と思ったからです。

私自身の仕事が忙しくなり、欠席が続くうちに、講座もなくなってしまい、お仲間も二人空に旅立ちました。
彼女たちにきちんと御礼も伝えられなかったことは今でも後悔しています。
とても楽しい、今でも、思い出すとほっこりする数年間を過ごせたのは幸せなことでした。

先生の本は何冊かあるのですが、倉庫に行ってしまっていて、手元にあるのはこちらだけ。
この青い色とか、オシャレだと思いませんか?

ちなみに村上先生はデアゴスティーニ社のドールハウスのシリーズを何点も手がけておられます。